マリインスキー・バレエの若い世代を代表する人気プリマ、アリーナ・ソーモワとヴィクトリア・テリョーシキナのレッスンDVD。前に紹介したヴィシニョーワのDVDは彼女自身が解説しながら踊りを見せたが、こちらは往年の名プリマ、オリガ・チェンチコワとリュボーフィ・クナコワの丁寧な指導によって、ソーモワとテリョーシキナのヴァリエーションの仕上げが進められる構成だ。ソーモワが踊るのは『白鳥の湖』第1幕2場後半と『眠れる森の美女』第3幕グラン・パ・ド・ドゥのヴァリエーションで、テリョーシキナは『白鳥の湖』第3幕グラン・パ・ド・ドゥと『グラン・パ・クラシック』のヴァリエーション。先生たちの指導で繰り返し出てくるのが目線、肩、手先、指先、足の位置への細かい注意だ。小さな崩れも許されない。こうしてマリインスキー・バレエの貴重な伝統が継承されていくのだろう。
ソーモワはすばらしいプロポーションをした美しいバレリーナで、大好きな役というオーロラ姫の可愛らしく上品な雰囲気がよく似合っている。日本でもこの役を踊る予定なので楽しみだ。テリョーシキナは卒業公演で『グラン・パ・クラシック』が踊りたかったというほどのテクニシャン。彼女の端正で堂々たる踊りを見ていると、洗練され磨き上げられた技術は、豊かな感情表現と同じように感動的で、どちらもバレエの重要な要素なのだということを再認識させられる。(R)
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クリエイティヴ・コア 約74分、2008年収録ジャケット写真:Valentin Mikhailovich Baranovsky


