ウリヤーナ・ロパートキナのレッスンDVDでは、《ライモンダ》第3幕のライモンダのハンガリー風ヴァリエーション、《ラ・バヤデール》第2幕の花かごを持つニキヤのヴァリエーション、ガラ公演で人気の演目という《パキータ》のヴァリエーション、彼女がもっとも好きな作品のひとつという《瀕死の白鳥》の4作をを取り上げ、ロパートキナ自身が技術的な注意点や役柄の性格描写について詳しく語っていく。短いヴァリエーションの振付から、ライモンダやニキヤの性格を細かく分析していくところには、一流のバレリーナの驚くほど知的で綿密な役作りの様子がうかがえて、普段舞台の裏側に接することのないファンにも興味深い内容になっている。
後半の2作は技術面の解説をもとに、音楽と動き、動きと感情の結びつきについて語られる。《パキータ》では、音楽がいかに視覚化されているかが上半身だけの動きで実演される。バレリーナの個性が存分に発揮される《瀕死の白鳥》は、どのような白鳥を表現するかで腕の動きが変わるし、踊るときの感情が毎回違うので、舞台のたびに違う白鳥になるという。
マリインスキー・バレエのこのトップスターのレッスンには、バレエを楽しむ上でとても貴重な知識がたくさん詰まっている。もっと多くの作品についても彼女に解説と実演を残してほしい。シリーズ化はできないものだろうか。(R)
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発売:クリエイティヴ・コア 約64分、2007年収録ジャケット写真:Mikhail Logvinov


