2009年09月03日

ダンサー紹介[4]:ウリヤーナ・ロパートキナ(マリインスキー・バレエ)

日本の皆さんへ、私から贈る言葉です。
【健康でいて下さい。生命を与えられた幸せを感じて下さい。そして愛し愛される人になって下さい。】心からそう願っています。

今回ご紹介するのは、バレエ界の「至宝」と言われ、バレエ・ファンはもちろんのこと、現役バレリーナたちからも称賛されるロパートキナ。
(終演後、主催者カウンターに走って来られ「世界遺産に登録したい」と、おっしゃってくださったお客様の真剣な顔が忘れられません!)
それぐらい、2006年の来日公演で踊った「白鳥の湖」、そして「ダイヤモンド」は、今なお、話しているだけで鳥肌がたってきてしまう・・・という感動の舞台でした。
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私たちはロパートキナの舞台をもっともっと観たい!と願うのですが、常に「完璧」を求める性格のせいか、ゲストとして来日する機会がまったくありません。
そのため、彼女の出演する公演は貴重です!
(完売必至の公演ばかりですので、お早めにお求めください。)

今でこそ、「最高のプリマ」というキャッチコピーがふさわしいロパートキナですが、子どものころはバレリーナになることも、ワガノワ・バレエ学校で学ぶことも、そしてキーロフ・バレエ(現在のマリインスキー・バレエ)で踊ることも信じられなかったという彼女。
「もちろん、バレエを続けていきたい、キーロフ・バレエ団に入りたい、せめてコール・ド・バレエに入れれば、それだけで幸せだと思っていました。プリマ・バレリーナになれるなんて一度も思ったことはありません。自分にとっては当面の課題をクリアするだけで精一杯で、その後のことは全く考えていませんでした。学校の試験があるから、何とかいい点をとれるように努力し、オーディションがあるから合格するように頑張り、バレエ団に入団してからは、誰にも迷惑をかけないように何とかそれをやりこなそうと努力してきたのです。
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バレエ団に入った時、自分がいかに経験不足かよく自覚していました。プリマ・バレリーナの踊りを見て、自分ももうすぐあのように踊れるようになるというのは全くの幻想で、あのように軽やかに自然に踊っているように見えて、実はその陰で気の遠くなるほどの時間をかけて何度も何度も稽古し、多くの失敗も重ねてきたにちがいないと思っていたのです。」

自分の中で求める非常に高度なものがあり、それを表現することが当然、と考えている「芸術家の中の芸術家」と言えます。よく「自分の持っている能力を最大限に発揮して・・・」と答えている記事を読みますが、その「能力」と「最大限」の基準が、崇高なまでに高く、芸術へと昇華させているのがロパートキナなのでしょう。
そんな彼女が話すマリインスキー・バレエ(スタイル)の特徴とは・・・

「バレエの動きというのは、ある一定の身体運動と様々なポーズとの組み合わせの連続なのです。特に上体の動きが重要で、頭と腕の動きのコンビネーションをいかにエレガントに見せるか、そこにレニングラード=ペテルブルグ流のバレエの特徴があると思います。
腕を振り回しすぎたり、自由にやりすぎたりして表現過多になってもいけないのです。特に『白鳥の湖』などの典型的なクラシック作品では特に、ほんのちょっとした手先の細かい動きも美しい優雅な構図を描かねばならないのです。一言で言えば、エレガントで、気品があって、洗練されて、繊細なバレエということですね。」
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ロパートキナは、とても静かに、思慮深く話すダンサー。
改めてこのようにまとめてみると、編集するのが難しいくらいどの言葉も貴重・・・。
また日を改めて、今度は「オールスター・ガラ」でロパートキナが踊る演目の魅力や、プライベートのことなどをご紹介いたします。

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