5月21日からマリインスキー劇場では「白夜の星国際音楽祭(通称:白夜祭)」が開幕しました。
これまでゲルギエフ肝いりで新作オペラを発表し、世界からオーケストラやソリストを招き、あっという間に有名な音楽祭になりました。
そのオープニング飾ったのが、ラトマンスキー版の「イワンと仔馬」。 ![]()
ラトマンスキーは、皆さんもよくご存知のとおり昨年末まではボリショイ・バレエで芸術監督としてダンサーたちを率い、今年1月からはアメリカン・バレエ・シアター(ABT)のレジデント・コリオグラファー(振付家)として活躍中。
ちょうど6月2日に彼の新作「ドニエプルの岸辺で」がABTで初演されるということもあり、今、もっとも注目されている振付家と言っても過言ではありません。
⇒http://www.abt.org/
日本でも、ラトマンスキーの作品はニーナ・アナニアシヴィリのために振付けた「夢の中の日本」などで知られていましたが、彼の名前を一番有名にしたのはボリショイ・バレエが上演した「明るい小川」でしょう。ユーモラスで、少しホロッときて、最後はハッピーな作品で、会場中が幸せな感動に包まれ盛り上がりました。
そして、ラトマンスキーの細部まで考えこまれた振付、ダンサーの身体を知り尽くした動き、そして何よりも音楽が身体から聴こえてくるような作品に大喝采が送られました。(「明るい小川」を見逃してしまった方、今回の「イワンと仔馬」はお見逃しなく!)
「イワンと仔馬」について、ラトマンスキー氏が話してくれました。
「この作品(イワンと仔馬)は、マエストロ ゲルギエフの強い希望と意志で実現しました。マエストロはここ数年シェドリンの音楽に凝っていますからね!
それに、この作品はシチェドリンが後に結婚するマイヤ・プリセツカヤに恋をしていた時に、彼女の願いによって書かれたものですから、バレエのための音楽、バレエにぴったりの曲です。シチェドリンのプリセツカヤへの想いが、音楽の中にみなぎっています!」
今ではさまざまなダンサーを知っているラトマンスキーですが、彼がダンサーに望んでいることは・・・
「ダンサーが自分の持っている個性やビジョンを役に付け加えないダンサーは、私が作り出した人形と同じ。少し厳しい言い方ですが、ダンサーとしては死んだも同然なのではないでしょうか?ですから、私は想像力の豊かなダンサーを評価します。こちらが提供する素材を一度自分の中で消化して、自分のものにしていくダンサーです。」 ![]()
今回の日本公演では、12月8日と9日に「イワンと仔馬」が上演されます。
この公演は、同時期に来日しているマリインスキー歌劇場管弦楽団が演奏、中でも8日は、ゲルギエフが指揮するとあって、超話題に!
チケットも良い席は少なくなってきていますので、どうぞお早めに。
⇒マリインスキー・バレエ公演詳細ページ
⇒ゲルギエフ指揮 マリインスキー歌劇場管弦楽団
ラトマンスキー氏のインタビューは、また追ってご紹介いたします。
こちらもどうぞご期待ください。


