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ボリショイ・バレエ日本公演の時には、「グリゴローヴィチ世代の最後のダンサーという誇りを持っています」という言葉のとおり、スケールの大きいジャンプと、ダンスール・ノーブルの理想、ともいうべきジークフリート王子で客席を魅了しました。
今までは「王子様」役がぴったりでしたし、その枠を出る役はあまりなかったと思うのですが、今回ザハーロワと踊る「カルメン組曲」では、情熱に衝き動かされ破滅に向かっていくホセ。
今回披露される「カルメン組曲」は、アロンソがプリセツカヤとニコライ・ファジェーチェフのために振付けた作品を2005年に改訂し、ザハーロワとウヴァーロフがプリセツカヤの80歳を祝うガラ公演で踊ったもの。
「この作品は踊りはもちろん大切だが、カルメン、ホセ、エスカミーリョの関係をどのように描くか、どう感じて踊るかというところが大切」と話してくれました。シャープに踊りながらカルメンに誘惑されていくホセ、視線が絡み合い、離れ、徐々にその距離が近づき・・・と観ているだけで息苦しくなるほどのかけひき、そして目と目、手と手、それに脚が加わり、身体全体で踊られる官能的な愛のパ・ド・ドゥ。
濃厚なウヴァーロフの踊りは、とても刺激的。
ホセがカルメンの虜になるように、私たちはウヴァーロフの虜になってしまいそうです。


