2009年04月01日

テリョーシキナの「白鳥の湖」レポート[マリンスキー・バレエ]

2009年3月18日ヴィクトリア・テリョーシキナ、ミハイル・カニスキン(ベルリン国立バレエ)の「白鳥の湖」のレポートをお届けします。

PR担当者が見たテリョーシキナ成長と進化とは!?

TereshkinaSL.jpg
2006年12月、2008年3月に続き、私がテリョーシキナの「白鳥の湖」を見るのは今回で3回目。
「この短期間でここまでダンサーというのは変わるもの!?」と、見る度に彼女の“進化”を目の当たりにしています。ダンサーの成長を見守ることができるというのは、大きな喜びであり幸福ですね。
彼女の魅力を一言で言うならば・・・「研ぎ澄まされた美」でしょうか。
指の先まで完璧にコントロールされ、無駄が一切ないスマートで洗練された動き。滑らかで流れるように、それでいて一瞬にして望み得る最高に美しい白鳥のポーズへ。
テクニックはもちろん盤石(連続ダブルを交えたグラン・フェッテを披露!)ですが、それがあてつけがましいテクニックの誇示にはけしてならず、あくまで品位をたたえているのが彼女の素晴らしさ。
TereshkinaSL2.jpg世界的に見てもオーソドックスな演出であるこのセルゲイエフ版。そこで求められる“シンプルな究極の美しさ”は、マリインスキーの「白鳥の湖」に受け継がれる伝統的な美徳であり特徴。

テリョーシキナは、この劇場の堂々たるプリンシパルとして、まさにその美徳を体現するようなパフォーマンスを見せてくれました。日本では強靭なテクニシャンとしてのイメージが先行しがちですが、白鳥オデットを踊る姿こそ実は彼女の真骨頂!のような気がします。
来日まで約8か月。あらゆる面で、さらに磨きをかけての来日になるでしょう。3年前に彼女の「白鳥の湖」を見られた方、3年間分の飛躍的な“進化”をぜひ見て驚いてください。
今回初めて彼女の「白鳥の湖」を見られる方は、きっとそこに200年以上の歴史を持つこの劇場の伝統を感じ、その美しさに魅せられるはずです。

もちろん、主役だけではありません!
今ロットバルトを踊らせれば天下一品イリヤ・クズネツォフも圧倒的な存在感。印象的な強烈メイクは、自分でデザインしたもの。メイクを超えた芸術作品です!
道化のアンドレイ・イワーノフは、「ひえ〜いつまで回り続けるの〜!?」という回転で、観客席を興奮の渦に巻き込みました。
イリーナ・ゴールプ、ナジェージダ・ゴンチャル、マクシム・ジュージンによる1幕のパ・ド・トロワは、イキイキと躍動的。
魅惑的な美貌の王妃エレーナ・パジェノワ、オーソドックスだけれども抜群の完成度を誇る無敵のキャラクターダンス、オクサーナ・スコーリックをはじめ期待の新人が揃う花嫁候補6人も大変見応えがありました。
そして言うまでもなく、しっかり舞台を支えたのはコールド・バレエ。エレガントで繊細なマリインスキーの白鳥たちの踊りからは、独特の“詩情”が感じられました。

「やっぱりマリインスキーの白鳥はいいなぁ!」と改めて実感し、劇場を後にしたのでした♪

posted by JapanArts at 14:16 | マリインスキー・バレエ2009>レポート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。